
一言で言うと、
佐倉市は、エリアによって地震の揺れや液状化・浸水・津波のリスクが変わります。
2011年の東日本大震災では、佐倉市でも液状化による被害が発生しました。
住む場所を決める前に、台地か低地・埋立地かをハザードマップで確認しておくのが、いちばんの備えになります。
佐倉市の防災リスク早見表
各市の公式ハザードマップが示す想定区分をもとにした5段階表示です。市内でもエリアによって差があるので、目安としてご覧ください。
佐倉市の地形と成り立ち
佐倉市は下総台地の上に位置し、市中心部は台地と、印旛沼へ向かう谷(低地)が入り組んだ地形です。
鹿島川が市南部で高崎川と合流し、印旛沼へ注いでいます。
▲ 佐倉市周辺の空中写真。エリアによる地形の違いが見てとれます。 地図はドラッグ・ズームで動かせます。出典:国土地理院「地理院地図」
過去の災害に学ぶ
2011年の東日本大震災では、佐倉市でも液状化による被害が発生しました。
市が公表している「液状化発生可能性区域」と、実際の震災の被害箇所がほぼ重なっていたことが確認されています。もともと水辺や湿地、田んぼだった土地でも、地盤改良が済んでいた場所は被害を免れた傾向があったとされています。
※参考:佐倉市 ハザードマップ。数字は各種資料をもとにしたもので、資料により多少の幅があります。
2026年8月|令和8年8月千葉豪雨
8月13日の夕方から、線状降水帯が千葉県の上に長くとどまり、記録的な大雨になりました。
佐倉市には8月13日19時30分にレベル5の大雨特別警報が出ました。
佐倉では1時間に97.0mmを観測し、今回の観測値で2番目に多い雨でした。
市内ではマンホールポンプ4基が浸水で止まりました(応急復旧済み)。
県全体では死者13人、床上浸水1,106棟、床下浸水1,234棟の被害が出ています(8月19日10時・消防庁とりまとめ)。
💧 ハザードマップの「色が付いていない場所」でも浸水しました
ウェザーニューズが集めた浸水被害の報告約2万件のうち、55.7%は浸水想定区域の外でした。
1時間100mmを超える雨は、下水道の処理能力(1時間50mm程度)を大きく上回ります。区域の外でも、道路や低い土地には水があふれます。
※出典:気象庁「令和8年8月13日に千葉県にレベル5大雨特別警報やレベル5土砂災害特別警報を発表した事例」(速報・9月7日現在)、国土交通省「令和8年8月千葉豪雨による被害状況等について」(第15報・9月9日12時現在)、ウェザーニューズ「令和8年8月千葉豪雨、2人に1人が浸水想定区域“外”で被災か」。数値は速報で、今後変わることがあります。
2026年9月|台風25号と印旛沼の増水
台風25号の大雨で、印旛沼の水位が9月22日午前4時半に5.04mに達しました。1968年度に管理を始めてから最も高い水位です。
市内を流れる高崎川が氾濫し、広い範囲が浸水しました。
専門家は、下流の印旛沼を含めて水位が上がり、川の水が流れにくくなったことが原因とみています(NHK・9月22日)。
※出典:朝日新聞(2026年9月23日)、NHK(2026年9月22日)の報道。被害の全体像は市と県の発表で確認してください。
佐倉市のハザードマップの見方
佐倉市では、洪水(利根川・高崎川・印旛沼流域)・内水・土砂災害のハザードマップが公開されています。
台地上(京成佐倉駅周辺・志津・臼井の高台など)は地盤が比較的安定していますが、旧田んぼ・沼地だった低地や鹿島川・高崎川沿いは液状化・浸水の両方に注意が必要です。
浸水のふかさや液状化・津波のしやすさはエリアで変わるので、気になる物件の番地で、実際のマップを開いて確認しておくと安心です。
▲ 佐倉市周辺の洪水・内水の浸水想定(想定最大規模)を表示しています。地図はドラッグやズームで動かせます。 左の「災害種別で選択」から高潮・津波・土砂災害・地形分類にも切り替えられます。
出典:国土地理院「重ねるハザードマップ」
※参考:佐倉市 ハザードマップ/標高は地理院地図で確認できます。
佐倉市で住む・引っ越すときのチェックリスト
最後に、佐倉市で住まいを選ぶ・引っ越すときに確認しておきたいことをまとめます。
🗺 番地単位でハザードマップを確認する
台地か、低地・埋立地かで、地震の揺れや液状化・浸水のリスクが変わります。
市の水害・液状化・津波ハザードマップを、気になる物件の番地で確認しておくと安心です。
📋 重要事項説明で地盤・水害の説明を聞く
不動産取引では、水害ハザードマップや液状化・地震の情報が説明されます。
流し聞きせず、物件の位置をその場で一緒に確認しておくと安心です。
🏠 心配なら地盤調査・対策履歴を確認する
個々の宅地の地盤や対策の履歴は、公開マップだけでは分かりません。
気になる場合は、地盤調査の報告や造成・対策の履歴を確認しておくと安心です。
佐倉市で備えたい防災グッズ
🎒 最低限そろえておきたい防災グッズ
目安は「1人あたり最低3日分(できれば1週間)」です。まだ何もそろえていない人は、まずここから。
※乳児のミルク・おむつ、持病の薬など、家族構成に合わせて調整を。備蓄は定期的に賞味期限をチェック。
出典:首相官邸「災害が起きる前にできること」/千葉県「備蓄」(水の「1人1日3L」は農林水産省、携帯トイレの回数目安は神奈川県による)
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まとめ|佐倉市の防災は「自分の番地」で確認する

佐倉市は、台地か低地・埋立地かでリスクが変わる街です。
だからこそ、住む場所を決める前に、市のハザードマップで「自分が住む番地」がどんな地形かを確認しておくことが、いちばん確実な備えになります。