
一言で言うと、
松戸市は、江戸川沿いの低地と、東側の下総台地で、浸水や地震のリスクが変わります。
低地の古ヶ崎・栄町・主水新田などは浸水想定区域として挙げられています。
住む場所を決める前に、低地か台地かをハザードマップで確認しておくのが、いちばんの備えになります。
松戸市の防災リスク早見表
各市の公式ハザードマップが示す想定区分をもとにした5段階表示です。市内でもエリアによって差があるので、目安としてご覧ください。
松戸市の地形と成り立ち|江戸川沿いの低地と台地
松戸市は、JR常磐線を境に、西側が江戸川沿いの低地、東側が下総台地に分かれます。
台地の西端にあたる常盤平や八柱のあたりは標高が高く、市内でもっとも高い場所は約34m(21世紀の森と広場の南端付近)とされています。
一方、江戸川に近い西側の低地は標高が低く、もっとも低い場所は約1.3m(栄町西5丁目付近)とされ、古ヶ崎・栄町・主水新田などが低地エリアとして挙げられます。
台地は自然地盤で比較的安定しているのに対し、江戸川沿いの低地は地盤がやわらかく、浸水や地震のゆれに注意が必要とされています。
▲ 松戸市周辺の空中写真。江戸川沿いの低地と、東側の台地では街の成り立ちが違います。 地図はドラッグ・ズームで動かせます。出典:国土地理院「地理院地図」
過去の災害に学ぶ|浸水の記録と2011年の震災
松戸市の防災を考えるうえで押さえておきたいのが、江戸川の氾濫と、下水道の排水が追いつかない内水氾濫の2つです。
市の内水ハザードマップは、地形や過去の浸水実績などをもとに作られており、低地の古ヶ崎・栄町・主水新田などは浸水想定区域として挙げられています。
2011年の東日本大震災では、松戸市を含む千葉県北西部でも液状化が報告された地域があるとされていますが、浦安市のような大規模な被害ではありませんでした。
江戸川に近い軟弱地盤の低地では、震災時に部分的な液状化の報告があったとされていますが、市内のどこでどの程度の被害が出たかを詳しく示す資料は限られています。
市は令和7年4月に内水ハザードマップを更新し、想定する降雨量を引き上げるなど、見直しを続けています。
※参考:松戸市 水害ハザードマップ。被害の詳しい内容は資料により幅があります。
松戸市のハザードマップの見方
松戸市では、洪水(江戸川・中小河川)・内水・高潮・土砂災害・地震液状化のハザードマップが公開されています。
水害ハザードマップには津波の項目も含まれていますが、松戸市は内陸に位置するため、想定される範囲は限定的とみられます(詳しい範囲は個別に確認することをおすすめします)。
土砂災害警戒区域は、台地の縁など一部の地域に指定されています。
浸水のふかさはエリアで変わるので、気になる物件の番地で、実際のマップを開いて確認しておくと安心です。住所ごとに調べられる「やさシティマップ」も便利です。
▲ 松戸市周辺の洪水・内水の浸水想定(想定最大規模)を表示しています。地図はドラッグやズームで動かせます。 左の「災害種別で選択」から高潮・津波・地形分類(埋立地の範囲)にも切り替えられます。
出典:国土地理院「重ねるハザードマップ」
※参考:松戸市 ハザード情報の入手方法について/標高は地理院地図で確認できます。
松戸市で住む・引っ越すときのチェックリスト
最後に、松戸市で住まいを選ぶ・引っ越すときに確認しておきたいことをまとめます。
🗺 番地単位でハザードマップを確認する
台地か、低地・埋立地かで、地震の揺れや液状化・浸水のリスクが変わります。
市の水害・液状化ハザードマップを、気になる物件の番地で確認しておくと安心です。
📋 重要事項説明で地盤・水害の説明を聞く
不動産取引では、水害ハザードマップや液状化・地震の情報が説明されます。
流し聞きせず、物件の位置をその場で一緒に確認しておくと安心です。
🏠 心配なら地盤調査・対策履歴を確認する
個々の宅地の地盤や対策の履歴は、公開マップだけでは分かりません。
気になる場合は、地盤調査の報告や造成・対策の履歴を確認しておくと安心です。
松戸市で備えたい防災グッズ
🎒 最低限そろえておきたい防災グッズ
目安は「1人あたり最低3日分(できれば1週間)」です。まだ何もそろえていない人は、まずここから。
※乳児のミルク・おむつ、持病の薬など、家族構成に合わせて調整を。備蓄は定期的に賞味期限をチェック。
出典:首相官邸「災害が起きる前にできること」/千葉県「備蓄」(水の「1人1日3L」は農林水産省、携帯トイレの回数目安は神奈川県による)
千葉すまいラボおすすめ|まず備えたい防災3点
浦安のように断水・停電が広い範囲で起きた街では、「①持ち出し一式 ②水で作れる食料 ③電源」の3つを先に押さえておくと安心です。
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まとめ|松戸の防災は「低地か台地か」で確認する

松戸市は、江戸川沿いの低地と、東側の台地でリスクが変わる街です。
低地の古ヶ崎・栄町・主水新田などは浸水想定区域として挙げられています。
だからこそ、住む場所を決める前に、市のハザードマップで「自分が住む番地」が低地か台地かを確認しておくことが、いちばん確実な備えになります。
