
一言で言うと、
習志野市は、北側の下総台地(安定した高台)と、国道14号以南の埋立地で、地震の揺れや液状化のリスクが大きく変わります。
2011年の東日本大震災では、袖ケ浦・香澄・秋津・谷津地区を中心に大規模な液状化が起きました。
住む場所を決める前に、台地か埋立地かをハザードマップで確認しておくのが、いちばんの備えになります。
習志野市の防災リスク早見表
各市の公式ハザードマップが示す想定区分をもとにした5段階表示です。市内でもエリアによって差があるので、目安としてご覧ください。
習志野市の地形と成り立ち|国道14号を境にした台地と埋立地
習志野市は、国道14号線を境にして、北側が下総台地、南側が東京湾岸の埋立地という、はっきりした二層構造になっています。
台地側にあたる実籾・藤崎・大久保・東習志野などは標高が高く、自然地盤で比較的安定しています。
一方、国道14号以南の谷津の一部・袖ヶ浦・秋津・香澄・新習志野などは、昭和20年代から50年代にかけて埋め立てられた土地です。
埋め立てには、遠浅の海や干潟を埋め立てた「高い埋土地」が多く、地震のときに揺れやすく、液状化のリスクが高いとされています。
▲ 習志野市周辺の空中写真。国道14号以南の埋立地と、北側の台地では街の成り立ちが違います。 地図はドラッグ・ズームで動かせます。出典:国土地理院「地理院地図」
過去の災害に学ぶ|2011年 東日本大震災の液状化
習志野市の防災を考えるうえで外せないのが、2011年3月の東日本大震災です。
このとき習志野市では震度5強を観測し、国道14号以南の袖ケ浦・香澄・秋津・谷津地区を中心に大規模な液状化が発生しました。
上下水道管やガス管、道路が損傷し、住宅の傾きやブロック塀の崩落、土砂の噴出が多数記録されています。
市の記録によると、2011年7月末時点で全壊9棟、大規模半壊・半壊はあわせて約600棟、一部破損は3,600棟を超えたとされ、その多くが液状化によるものでした。
上水道は一部地域で約2週間の断水が続き、下水道が土砂で埋まって使えなくなった区域もあったと記録されています。
浦安市と同じように、埋立地に被害が集中したのが特徴です。
※参考:習志野市 ハザードマップ。数字は市の記録をもとにしたもので、資料により多少の幅があります。
習志野市のハザードマップの見方
習志野市では、防災マップ(Web版)・内水ハザードマップ・津波浸水予測図・液状化しやすさマップ・揺れやすさマップなどが公開されています。
国道14号以南の埋立地は液状化・高潮・津波のリスクが相対的に高く、谷底低地では内水氾濫にも注意が必要です。
土砂災害警戒区域は、台地の縁の一部に指定されています。
浸水のふかさや液状化のしやすさはエリアで変わるので、気になる物件の番地で、実際のマップを開いて確認しておくと安心です。
▲ 習志野市周辺の洪水・内水の浸水想定(想定最大規模)を表示しています。地図はドラッグやズームで動かせます。 左の「災害種別で選択」から高潮・津波・地形分類(埋立地の範囲)にも切り替えられます。
出典:国土地理院「重ねるハザードマップ」
※参考:習志野市 ハザードマップ/標高は地理院地図で確認できます。
習志野市で住む・引っ越すときのチェックリスト
最後に、習志野市で住まいを選ぶ・引っ越すときに確認しておきたいことをまとめます。
🗺 番地単位でハザードマップを確認する
台地か、低地・埋立地かで、地震の揺れや液状化・浸水のリスクが変わります。
市の水害・液状化ハザードマップを、気になる物件の番地で確認しておくと安心です。
📋 重要事項説明で地盤・水害の説明を聞く
不動産取引では、水害ハザードマップや液状化・地震の情報が説明されます。
流し聞きせず、物件の位置をその場で一緒に確認しておくと安心です。
🏠 心配なら地盤調査・対策履歴を確認する
個々の宅地の地盤や対策の履歴は、公開マップだけでは分かりません。
気になる場合は、地盤調査の報告や造成・対策の履歴を確認しておくと安心です。
習志野市で備えたい防災グッズ
🎒 最低限そろえておきたい防災グッズ
目安は「1人あたり最低3日分(できれば1週間)」です。まだ何もそろえていない人は、まずここから。
※乳児のミルク・おむつ、持病の薬など、家族構成に合わせて調整を。備蓄は定期的に賞味期限をチェック。
出典:首相官邸「災害が起きる前にできること」/千葉県「備蓄」(水の「1人1日3L」は農林水産省、携帯トイレの回数目安は神奈川県による)
千葉すまいラボおすすめ|まず備えたい防災3点
浦安のように断水・停電が広い範囲で起きた街では、「①持ち出し一式 ②水で作れる食料 ③電源」の3つを先に押さえておくと安心です。
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まとめ|習志野の防災は「台地か埋立地か」で確認する

習志野市は、北側の下総台地と、国道14号以南の埋立地でリスクが変わる街です。
2011年の震災では、袖ケ浦・香澄・秋津・谷津地区を中心に大規模な液状化が起きました。
だからこそ、住む場所を決める前に、市のハザードマップで「自分が住む番地」が台地か埋立地かを確認しておくことが、いちばん確実な備えになります。
